甲野善紀さんインタビュー

chieko

2011年12月27日 08:00

12月25日(日)はラボパーティーのクリスマス会でした。
子どもたちは『ドリトル先生』の発表、マザーズはWinter WonderlandとRudolph,The Red-Nosed Reindeerを歌い、ケーキやビンゴを楽しみました。

そこでいただいてきた冊子『ラボの世界』の「10代とともに」のコーナーに武術研究家・甲野善紀さんのインタビュー記事が掲載されていました。このインタビューに先日二男が参加してきたこともあり、興味深く読ませていただきました。

「そもそもずっと続けていることが、自分のやりたくてしかがたないことでなければ、人間は不幸です。」

「ですからスポーツの練習などでも苦しいのをがまんした、というのはそもそもおかしい。」

「武術を通じてめざしているもの。個人的には、『運命は決まっていて、同時に自由だ』ということを、自分が心からほんとうに納得できるかを追求していきたい。社会に対しては、身体を使うことが楽しくて、それを行うことに生きがいを感じるということを伝えたい」

「武術に取りくんで30年経ちますが、スランプになったことが一度もありません。なぜなら、自分がやっていることが正しいと思っていないからです。・・・以前よりはマシになったと思っているぐらいですから、つねに現状の技や考えを改革しようとしているのです。」

「安定した状態で力を加えても、たいした働きをだすことはできません。かえって不安定な状態のほうが、大きな力を生むことを、いままでの稽古を通じてわかってきました。それは身体が常識的状況ではないところに置かれているからです。・・・生き物はそれぞれその環境のなかでせいいっぱいそれに適応してからだの機能が進化しています。」


「運命は決まっていて、同時に自由」
深いですね。

インタビューに参加した10代は小学校高学年~大学生までで、小6の息子が何をどれだけ感じ取れたかはわかりませんが、甲野さんの動きの素早さは実感してきたようです。

安定が崩れ、常識的ではない状況に放り込まれた2011年。
生き物の自然なあり方として、大きな力が生まれ、どんな状況であれのりこえていけますように。そう願います。

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